スカイウェイブの純正リアスポイラーに純正キャリアを取り付け(CJ44A CJ45A CJ46Aで可)

※ここに書かれている事を実践する場合は自己責任でお願いいたします。こちらでは責任を負えませんので。
※社畜重工ではバイクの整備は請け負っていません。整備士免許を持っていませんので、自分たちの趣味の範囲内かつ備忘録的に掲載します。




 ビッグスクーターの中でもシート下のメットインが特に大きいと言われているスカイウェイブですが、レインコートなど日頃使う物を常時入れておくと何かとスペースを取ってしまい、意外と物が入りません。

 ということでリアキャリアを付ける事にしました。で、キャリア自体はヤフオクで安く手に入れたのですが、手に入れてから「そのままでは取り付けができない」ということを知り愕然としました。

 キャリアを取り付ける場合には標準リアスポイラーを取り外し、「ピリオンライダーハンドルカバー」なるものに置き換えなければならないと。しかもこれが4000円前後するわけで、「買えるか!」と。

 いろいろ考えた結果、普通に車体のフレームにはキャリア取り付けのネジ穴があるわけで、「ピリオンライダーハンドルカバー」なるものを見ると標準リアスポイラーをえぐったような形状になっているだけなので、「標準リアスポイラーにキャリア取り付けのネジ穴位置で穴を開けてスペーサーをかませてキャリアを付ければいいんじゃないの?」という結論に至りました。
 おそらく同じ事を考えついた人はいても実際にやった人はいないと思うので人柱のつもりでトライしてみました。

 今回はその試行錯誤の記録です。

 まず、フレーム側のキャリア取り付けの穴を確認するためにリアスポイラーを外してみます。
メットインを開けて、スポイラーの根元のネジをプラスドライバーで外します。

 押しピンをプラスドライバー取り、黒いカバーを外すと・・・

 リアスポイラーを固定している後ろ側のネジが現れるのでこれも外します。

 するとパカリとスポイラーが取れます。で、○で囲んだステーも取り外さないとキャリア取り付けのネジ穴が見えなません。このステーを取り外すにはグラブバーをごっそり取り外さなければいけません・・・

  ステー付近のネジを外して・・・

  メットインを開けてゴムカバーが被せてあるグラブバーの付け根のネジも外します。

 取れました。このグラブバーのネジはネジロック(弛み防止の接着剤みたいなもの)で固定されているので結構力がいります。

 裏返すとステーのネジがあるので取ります。

 ここからがある意味力技なのですが、先ほどのステーを外したグラブバーにリアスポイラーを組み付けて、裏返しにし、キャリアの後ろのネジ穴をスポイラー側のキャリア用の貫通穴に合わせて乗っけます。
 そして、各キャリアのネジ穴にプラスドライバーを突っ込んでグリグリ回して傷を付け、リアスポイラーの穴あけ位置を決めます。
 
 こんな感じに印を付けられればOK。でも気をつけて欲しいのは、車体に対して横方向は結構正確に位置決めできますが、縦方向はかなりズレた位置に印が付きます。縦方向は5mmくらい後ろに下げると良いかもしれませんが、正確な事はわかりませんし、考えても時間のムダなので・・・



思い切って20mmのドリルで穴を開けちゃいます。開けた後にどうするか考えます。

 取り外した金属製のステーはディスクグラインダで大雑把に四角くくり抜きます。

 で、一度組み付けてみたらスポイラーに開けた穴の位置が予想通り前方向にズレていたので後ろの方に広げて縦長に加工しました。
 
 さてさて、部品は一通り加工が終わりましたが、高さを調整しなければならないので、今回はM8x20mmのスリ割り付き止めネジ(2個入りで190円)とM8x30mmの長ナット(1個あたり70円)を使いました。

 まず、キャリア取り付け用のネジ穴にスリ割り付き止めネジを10mmほどねじ込み、

 長ナットをスパナで締め込みます。これで高さ調整は完了。

 これでリアスポイラーを付けてとりあえずは完成。が、スポイラーに開けた長穴が気になったため・・・
 3Dプリンタで出力したカバーを取り付けました。接着剤でべたっと。

 最後にリアボックスを取り付けて完成。お疲れさまでした。
 収納スペースが増えてなかなかお買い物には活躍しそうです。

 電動ドリルやディスクグラインダなどの工具と時間がある方でお金がない方はトライする価値はあると思います。
 なんせ、ピリオンライダーハンドルカバー代の4000円が浮きますから。

コメント